いくつかお問い合わせがあったので、少し整理したいと思います。
1.FINA承認マークが付いた水着
FINAのOWS公式大会で着用できる水着です。オリンピックのOWS種目で選手の皆さんが着用しているタイプがこれです。
基本的にFINA承認マークがある水着ならプール競技で着用するハーフスパッツでもいいわけですが、全身を覆った方がスイム的に有利なので、ほぼ全員が同じタイプの水着を着ています。
アリーナさん、ミズノさんなどが出していますが大量に生産しない(OWS人口が少ない)ので、シーズン始めに購入しておかないとサイズ欠品が出るようです。 見た感じではかなり薄い(布帛系に近い)んですが、コンプレッション効果があるので長距離でも疲れにくい。ただし着るのは大変です。いったん着てしまえば(サイズさえ合っていれば)快適だと思います。 オリンピックでOKなくらいですから、どんなOWS大会でも着用できます!
保温力は競泳水着と同等でしょう。
※スイミーショップではお取り扱いしていません
※筋力のあるトップアスリート向けに設計された水着です。布帛系のコンプレッション(着圧)水着に慣れていない方は、着用中に圧迫感を感じることがありますので、特にOWSで長距離のレースを泳ぐ場合は、実際にこの水着を着用して、事前に十分に練習することをおすすめします。
2.スイミーで制作中のSwimArmar(スイムアーマー)60シリーズ
混同されやすいのですが、スイムアーマーと同じ生地でメーカーさんが作った、競泳用のスイムアーマーというのがありまして、こちらはFINA承認を受けています。
なので生地としては問題ないのですが、今回制作するOWS用のスイムアーマー60シリーズは、水着単体としてのFINA承認は受けていません。したがってFINA承認マークの水着を着なければならない大会では着用不可です。(FINAの承認は申請~許可まで、時間と費用がものすごーくかかります)
とはいえ一般スイマー(市民スイマー)さんが趣味で楽しむOWSの大会なら、まったく問題なく着用できます。ラバーも使用していないので「ラバー素材の水着は不可」という大会でもOK。
もちろんウエットスーツのような浮力もないので、「ウエットスーツ不可」や「ウエットスーツ着用の場合は着外」という大会でも大丈夫な水着です。
撥水性が高く、布帛よりやや厚めの高密度な生地は、多少の保温力が期待できる上、着脱が非常にラク!さらに水との抵抗値が低いため、滑る感じで水中を進むので、多少なりともタイムが速くなる(私自身は50mで2~3秒速くなります)!OWS用の高速水着と言えると思います。しかもサイズバリエーションが豊富。既製サイズが合わない方でも、いろいろなサイズから選ぶことが出来ます。
※スイミーショップでお取り扱い中!(お問い合わせ:swimme.ows@gmail.com)
3.ラバー水着
正式名称はバイオラバースイムのフルスーツ。「ラバー水着」と言えば通常はコレです。山本化学工業さんの「たこ焼きラバー」と言えば、聞き覚えがあるスイマーさんも多いでしょう。2009年の高速水着問題で、競泳(プール競技)では、ラバーが禁止されました。
ところがこのラバー水着、海で泳ぐには最適の水着なんですね。速いし、温かいし、快適。表面のラバーは水を含まないので保温力は抜群なんです!
最新作のSwimArmarも、保温力という点ではラバー水着にはかないません。トップクラスの競泳選手用に作られていた時代には、かなり締めつけ感があったようですが、現在のラバー水着は一般スイマー用になっているので、わざわざ大きいサイズを選ぶ必要はなくなりました。
FINA承認はありません(ラバー禁止なので無理)、ラバー不可の大会では着用できませんが、現在のところほとんどのOWS大会で着用できますし、海での練習会など、オーシャンスイム全般に適していると思います。
よく「ラバーは浮く」と表現されますが、正確には「速いスピードでまっすぐ進むと、下半身が(ラバーではない水着より)浮く感じがする」だけで、着るだけで浮く(浮力がある)わけではありません。
※スイミーショップでは在庫に限り即納できます。
4.ロングスパッツ水着(練習用水着)
これは女性用ですが、練習用水着としてロングスパッツタイプの水着が細々と(涙)生産されています。
通常の水着なので、浮く感じも特にありませんが、ワンピースやハーフスパッツ水着よりは、生地で脚が覆われている分、多少の保温効果が期待できます。
もちろんOWSの大会でも着用できます。
海泳ぎをする場合、クラゲとの接触などもあるので、ロング水着を1着持っていると何かと便利ですよね。
※スイミーショップではお取り扱いしていません
5.フルボディスーツ
珍種(失礼)を見つけてしまいました。
競泳水着専門店「トムズスポーツ」さんのページで、フルボディスーツ!
特注品のようです。
イアン・ソープの時代を思い出しますね。
説明によると トムスポーツさんが、speedo(株式会社ゴールドウィン)さんに別注生産をお願いした、完全限定モデルだそうです。
残念ながらメンズのみ。
生地はFLEXΣ(フレックスシグマ)なので、通常の競泳水着の特別バージョンと思っていいようですね。
あまりにも懐かしいデザインで、思わずアップしてしまいましたが、えーと、湘南10kmの水着の規定には合致していますので(ラバー素材でなければ、袖ありの水着でもいいそうです。でも本当に着る方は…確認お願いします~(^_^;))、これでゴールしたら目立ちますね!
以上、OWS大会用の水着を、スイミーなりに整理してみました!
着用できる水着について正確な判断は、各大会の事務局にお問い合わせください。
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